技術パラダイムの変化−情報化革命

2011.12.30

いまひとつのメガトレンドの変化は情報化である。近年、情報化革命とでも形容すべき技術パラダイムの変化が進展している。一九七〇年代以後加速度的に発展してきた電子技術、情報処理技術、通信技術などが相乗効果を生み。産業、経済から社会全体に及ぶ技術パラダイムの変化をひきおこしている。この技術的発展を基盤として多様なソフトウェアが展開し、いわゆるマルチメディア革命が用意されつつあるが、それが社会に行きわたると産業、企業から人々のライフースタイルまでも大きく変貌することになると思われる。

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近年、進展しつつあるこうした情報化革命は、人類史の発展の中で評価すればグーテンベルクの印刷機の発明にも似た社会的インパクトを及ぼす可能性があるように思う。グーテンベルクの印刷技術はそれまでの中世社会の秩序を崩壊させ近世の歴史を拓くきっかけを用意したと考えられる。中世の世界では文字の文明はあったが、それは僧侶や貴族など一部の人々の占有物であったため、情報が事実上これらの人々に独占され、彼等の権威を高め権力支配の基盤となっていた。印刷機の発明による情報の普及は情報独占による権力の基盤をつき崩すきっかけになったのである。