「三年三割」現象が発生するメカニズムを理解するにあたり、転職した若者は、どのようなことを考えているのだろうか。まずは、何人かの若手社員の声を聞いてみてほしい。「自分がいなければ」という気が全然しなかった甘いのかもしれないけど、「菓子」というアイテムで人を確実に幸せにできると考えて、食品関係のメーカーに入りました。それも自分の力で会社に貢献したかったので、最大手ではなくて中堅どころの企業をあえて選びました。
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最初の読み違いは、自分はお客様に喜んでもらいたかったのに、予想以上に代理店依存が強かったことですね。お客様よりも、まず代理店の利益のことを考えなければならなかった。あと、とにかく自社の利益優先で、会社全体として目標に達しないと値引きして商品を押し込む。「安くしときますから、翌月の分もお願いします」とか。自分は、誰かに喜んでもらえることに働く喜びを感じるタイプなんですね。ところがこの会社では自分としてのアイデンティティが持ち得ない。